■第1回~第7回までの振りかえり
これまで皆さんから頂いた意見を整理し、市役所大通りのまちづくりのコンセプトを振り返りました。市役所大通りのコンセプトは「お客さんとの距離を大切に新たな世代を受け入れる安全安心なまち(仮)」です。これから具体的な「まち」の使い方や「みち」の使い方を考えていくときには、このコンセプトに立ち戻りつつ考えていくことが有効です。
○セットバックの意味
野原先生より、これまでの議論の結果をもとに、これからの市役所大通りの「みち」のあり方をまとめた案が示されました。その中で、みちをより有効に使うために、建物をセットバックするアイデアについて説明がされました。
市役所大通りでは、セットバックは“おもてなしゾーンを前面に押し出しやすくなる”ところに利点があります。セットバックすることで、ひさしを取り付けたり、ひさしの下に椅子を置いたり、鉢植えを置いたりすることが比較的容易になります。それぞれの業種や再建の状況に応じて、この手法を用いていくことが有効と考えられます。
■まちをかたちづくるルールについてアイデア(空地、防災・安全)
今回の街並み委員会ではグループに分かれて、空地のルールや防災・安全、マネジメントのルールなどについて、「■具体的なアイデア」と「■そのための工夫」を書き出して頂きました。以下、今回出された意見の概略になります。
○空地のルール
■芝を敷くなどの緑化 、■店の前にプランターを設置
■ベンチや花壇は使い始めるまで勝手がわからないので後で置く(スペースを予め用意しておく)
○まちの機能
■復興公営住宅の1階に子供やお母さんが絵本などを読めるくつろぎスペース(外から見えるようにガラス張りにする)
■店舗の業種や通りに面した住宅戸建てを規制
■住宅はなるべく作らないよう呼びかけ
■1階は商店、住宅を2階部分に作る
■夜営業メインの店でも昼に飲食店を営業する
○駐車のルール
■裏側の空地に少しまとまった駐車場
■買い物をする、しないに関わらず駐車場は無料
○駐輪のルール
■共同駐輪場はスペース的に厳しいので、各店舗に個別に設け
てちょい止め
■ちょい止めよりも一か所に置いた方が買い物しやすい
■利用者も使い方に責任を持つよう管理に参加させる
○建物の配置・構成について
■街並みに凸凹をつくり、平面的にならないようにする
■色はそろえて最低限の統一感は出す
○要素(エレメント)のルール
■暖簾などの高さを合わせて通りの統一感をだす
○マネジメントのルール
■肉や豆腐、フルーツなど各店舗業種に合わせたイベントを行う
■イベントの場所を保証したり、材料費を一部負担するなどの
協力をしたりして外部からのイベントを誘致する
○防災・安全
■復興公営住宅に避難する際のルールを設ける ■路面に避難路を表示
■避難場所や経路、仕組みを商店街または町内会で情報交換
■今後の予定
今後具体的に物事を進めていくときに、空地の利用などについて、話し合ったアイデアが実際に有効なのかどうかを確かめるため、実際に実験を行っていく必要があります。早速、次回の会議の日の日中に、現在空いているスペースを活用して拡幅後の道路に関して実験を行う予定です。お時間ございましたら、是非ご覧になってください。
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